少女は仲間と“魔王”を倒す!


 「グリス、行ったんだね」


 「…あ、エトさん…!」


 いつの間にか、横にエトさんが並んでいた。

 魔物との戦闘の後、ケガをした人達を再度回復させていたからだろうか。

 その顔には、疲れが見えた。


 「グリスの奴、僕達にだけじゃなく仲間達にも律儀に別れの挨拶をしてたよ…全く、義理堅いというかなんというか……」


 「そうですか…でも、そこがグリスの良いところなんでしょうね」


 「まぁね」