*** それからギルドに戻るなり、私は魔王討伐の筆頭として戦うことを求められた。 理由はもちろん、私が勇者の証である髪飾りを持っていたから。 でもあれはお父さんから「要らないから」と貰った物で、身につけていたのも寝グセを隠すためだ。 __私は勇者の子孫ではありません! …そう伝えてはみたけれど「ならばきっと生まれ変わりだ!」と誰もが信じて疑わない現状。 もう何を言っても無駄だと、私は頭を抱える。