少女は仲間と“魔王”を倒す!


 「…行くよ、相棒」


 私も走り出し、剣を抜く。
 そしてグリスさんをジャンプで飛び越えて__。

 魔物の背後へ降り立った。



 ザシュッ……!!!



 魔物の巨大が真っ二つになり宙を舞う。


 一瞬の静寂のあと、剣を鞘にしまうと、どこからかしゃがれた声が聞こえた。


 「その翡翠色の髪飾り……!勇者様じゃ…!」