お父さんはにんまりと含みのある笑みを浮かべながら私を見つめた。 私はその意味を瞬時に理解して頷く。 「…私、行ってくるよ!」 「それでこそ我が娘よ!存分に力を振るってくるといいぞ」 椅子から立ち上がり部屋へと向かう。 まずは旅仕度だ。 必ず復活したという“魔王”に会いに行かなければ…! 私は気合いを入れて荷物をまとめた。