少女は仲間と“魔王”を倒す!

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 草原エリアに着いた頃には既に試験が始まっていて、たくさんの冒険者達が魔物と戦っていた。

 色々な場所から金属のぶつかるような音や、魔法詠唱の声が聞こえる。


 「出遅れたな、すまない二人共…!」


 「別に、アンタのせいって訳じゃないし」


 「そうですよ、まだまだ魔物もいるみたいですし__あれ…?」


 遠くにいる一体の魔物。

 何か様子がおかしい。