「で、取りあえず観光に行くとして…カナヤはその後どうする?そのまま春島に残るのか?」 エトさんからの言葉に私は苦笑する。 「それが…何も決めてなくて……」 手遊びをしながら、もごもごと口を動かす私。 それを見て、エトさんが「ふーん…」と呟く。 「それなら、僕らと冬島で暮らしてみる?」 「__え……?」 まさかの提案に、私は顔を上げてエトさんを見上げた。 「…私が、一緒に暮らしても、良いんですか?」