全員がノエルさんへと視線を向ける。 「どうした?ノエル」 「ええ、お兄様。私(わたくし)良い案を思いついたのですわ!」 ノエルさんは笑顔でこう言い放った。 「お家に帰る前に、五人で春島を観光していきましょう!」 「それいいね!」 レウロさんが即座に反応する。 「皆で楽しい思い出、増やして帰ろうよ!」 その言葉にグリスも笑顔で頷いた。 「おぉ、いいな!寄ってみたい店があったんだ」 「え、あの……」 私が戸惑っている間に、三人は前を歩き始めていく。 「はぁ…皆、元気だよね」 エトさんが隣で呟いた。