少女は仲間と“魔王”を倒す!


 ぽりぽりと頬をかいて、はにかむレウロさん。

 エトさんがコホンと咳払いをする。


 「それで…カナヤ、僕らこれからどうするの?」


 「えっ…?」


 エトさんの言葉に私は動きを止める。


 「魔王は倒した。よって、僕らの目的は果たされたってことだ」


 「……あ……」


 目的が果たされたということは…つまり。

 私達の旅もここまでということだ。


 「なんだかボクたちの旅って、終わってみたらあっという間だったよね」


 レウロさんが頭の後ろで腕を組む。