「キミ達が魔王を倒したんだな!?」 男の人の言葉に、周りの冒険者達が静まり返る。 …その通りなんだけど、なんて言うのが正解なのかな…? 私はどう説明すればいいのか分からず、取りあえず曖昧に答えた。 「え?えっと…はい、その…そうかも…?」 その瞬間。 『おぉぉぉぉぉ!!!!!』 ドドドドドッと走ってきた冒険者達に囲まれる私達。 「スゴいぞ!胴上げをしよう!!」 「ねぇ、魔王を相手にどんな戦いをしたの!?」 「おい皆!勇者一行が魔王を倒したってよ!!」