少女は仲間と“魔王”を倒す!


 『覚悟しろ、魔王__!!!』


 なだれ込むように扉から現れたのは、剣や槍、杖を持った冒険者達。

 鬼気迫る顔つきで入ってきた彼ら彼女らは、先にいた私達を見るなり、目を点にしてキョトンとしていた。


 「これは一体__あれ、キミは…!」


 先頭にいた男の人が私に気づき、声をあげる。


 「ゼロの島の討伐試験にいた勇者の子じゃないか!なんでこんなところに…?」


 「え?えっと…それは__」


 私が答えようとする。

 すると、その男の人が「…そうか!!」と遮るようにこう続けた。