その場で飛び上がるようにして目覚めた男性を二人で眺める。 男の子は「可哀想に」と十字架を掲げていた。 「何だ、今の臭いは!?というかもう朝…!?試験は__!?」 「まぁ遅れてるけど、今から行けば間に合うよ」 「おはようございます」 「お前達は……?…そうか、オレのことを起こしてくれたのはお前達なんだな、ありがとう!」 男性が笑いながら私と男の子の背中を叩いた。 ぐぅ、力が強い…。