少女は仲間と“魔王”を倒す!


 「こんなときでも笑うのかよ…」


 エトさんが呆れたように呟く。


 「この人本当に戦いが好きなんだね…ボクにはちょっと分かんないや…」


 レウロさんが苦笑し、グリスとノエルさんも頷いていた。

 仲間達のそんな言葉を聞きながら、私は少しだけ口元を緩ませる。

 それから、魔王に視線を向けてこんなことをきいてみた。


 「…楽しかったですか?“お父さん”」


 魔王はしばらくキョトンとしていたけれど。


 「おお!久しぶりに、最高に楽しい時間じゃったぞ!!」


 そう言って無邪気な笑顔を見せた。