その場に膝をつく魔王。 「カナヤ!!!」 エトさんがノエルさんをおぶって駆け寄ってくる。 その後ろではグリスも、レウロさんに肩を貸してもらいながら歩いてきていた。 全員が揃い、魔王へと視線を向ける。 私はゆっくりと魔王へ剣を向けた。 「__私達の、勝ちです」 魔王は静かに顔を上げ、私達を見回した後、くくくと喉をならして笑い出す。 「まさかまさか、じゃ!勇者の一族でもないお主らに、このワシが討たれるか!!!なんとも面白いことよのぉ!!」