少女は仲間と“魔王”を倒す!


 「ぐ、ぅ…!!」

 私の剣が、いとも簡単に魔王の顔へ傷を作った。

 先程とは変わって、その攻撃だけでフラつく魔王。

 __明らかに様子がおかしい。

 これってもしかして__?


 「カナヤ、これチャンスだよ!!」


 「魔王の奴、あの光で弱体化してるんだ!」


 __決めてくれ!!カナヤ!!!


 エトさん達の声が聞こえ、私は体勢を整えながら深く深呼吸をする。

 魔王は楽しそうにけらけらと笑っていた。