髪飾りから溢れ出した緑色の光が、真っ直ぐに魔王へと向かっていく。 「ちょ、エト君、何あれ大丈夫なやつ!?」 「あの髪飾り…何かの魔法道具だったのか…!」 エトさん達の声が聞こえたとき、ついに光が魔王を包み込んだ。 魔王は自身の手を見つめて恨めしそうに呟く。 「単なる飾りと侮っていたな…忌々しい勇者の力が残っておったか…」 そのまま私から距離をとろうとする魔王を逃がすまいと、私は思いきり斬りつける。 すると__。