少女は仲間と“魔王”を倒す!

 ノエルさんの離脱に呆然とする私。


 「次はこちらから行こうかのう!」


 魔王が距離を詰めてきたことに反応が遅れた…!

 マズい…!!


 「危ないカナヤ!!!」


 瞬間、グリスに突き飛ばされ、床を転がる。

 すぐに体勢を立て直し、振り返った。

 …グリスが血を流して倒れている…!

 私の目の前が真っ赤に染まっていくのを感じた。


 「レウロさん、グリスをエトさんのところへ!!」


 言うやいなや、私は魔王に向かって全力で走り出す。