「カナヤよ、ここも“城”じゃぞ?__その地下ではあるがなぁ。上の立派な方は可愛い魔物達に任せておるよ…邪魔が入ると厄介じゃし」 「…邪魔っていうのは、他の冒険者達のこと?」 エトさんが問いかける。 “魔王”は頷き、アゴへと片手を添えた。 「ワシはずっと待っておったのよ。手塩にかけて育ててきた“娘”と戦える今日という日を…年甲斐も無く、うずうずしながらな…」 __そして、今…時は満ちた。 辺りを“魔王”の殺気が包み込む…! 気圧されそうになりながらも、私達は構えた。