「二人共__ありがとう」 エトさんはそう言うと、シスターさんへと向き直った。 そして目の前の人へ冷静に言葉を放つ。 「…教えてくれ、シスター・ロゼット。何であのとき、僕らを捨てたんだ…?」 「………」 沈黙の後、シスターは小さな声でこう言った。 「人は…汚いものだったから」 「…汚いもの…?」 「エト、あなたは何も知らないでしょう?孤児院を開いていた頃、私は人の様々な顔を知りました…そして絶望したのです」