少女は仲間と“魔王”を倒す!


 ***


 一週間が経ち、試験当日の朝がやって来た。


 「寝坊した…!!」


 寝グセがついたままで部屋を飛び出しそうになり、慌てて鏡を見る。


 「どうしよう、これ__そうだ…!」


 お父さんから貰っていた髪飾りを手に取ると、寝グセを隠すようにセットした。

 翡翠色に輝く宝石部分がキラリと光を放つ。


 「これでよし…!急がなきゃ」


 私は今度こそ部屋を飛び出した。