山の木々が風に吹かれ、鳥達のさえずりが聞こえる。 そんな人里離れた山奥の小さなお家に、私とお父さんは暮らしていた。 「カナヤ、これを見てみろ」 いつも通りの穏やかな朝。 ふとお父さんが手渡してきた新聞には、とんでもない記事が書かれていた。 『魔王復活か!?暴れ回るモンスターの謎!』 「…なにこれ?“魔王”…?」 「うむ、“魔王”が復活したようじゃなぁ…」