ケントさんは船が出航しても、姿が見えなくなるまで、港から私達を見送ってくれていた。 「全く…心配症すぎるでしょ…」 エトさんからの、照れ隠しに似た言葉に皆が笑う。 「そうでしたわ、カナヤさん…コレを!」 ふと、ノエルさんが何かを差し出してきた。 それは深い海のような、青い色の石がついたネックレス。 「魔王からのお手紙に、今日がお誕生日だと書いてあったので…皆で先程、こっそり買いにいったんですのよ」 ノエルさんが微笑む。