「ご忠告、ありがとうございます__でも」 私は真っ直ぐに男の子の目を見て笑う。 「参加します。絶対合格するので」 「…は?」 ポカンと口を開ける男の子に、バイバイと大きく手を振った。 「あなたも参加するんですよね?お互い頑張りましょう!」 そう言い放ち、路地を後にする。 去り際に見た男の子は、くしゃくしゃと自身の頭をかき乱していた。