少女は仲間と“魔王”を倒す!



 「それより、お前もギルドのチラシ、受け取ってただろ」


 「あ、はい。頂きました」


 「魔王討伐部隊への試験参加、するの?」


 「はい、そのために来ましたから」


 頷くと、男の子はその大きな目を細めて私を睨みつけてきた。


 「…止めときなよ。どうせケガだけして終わるだけだから」


 「………」


 「魔物と戦ったことあるの?どれだけ強いか分かってる?皆の足を引っ張ることになるよ」


 男の子の目をじぃっと見つめる。

 …これは嫌味などで言っているんじゃない。

 この言葉は間違いなく、私を心配してかけられていると理解した。