# . ヒロインよりも完璧な悪女

ピピピピピ....

「 あ、ごめん僕。電話に出てくるね 」
「 はい 」
お茶の横にマカロンが置いてあったので、口に運ぼうとする。
「 ぁ〜...ん 」
甘酸っぱいイチゴの香りと味が広がりとても高そうな味がする。
1個何円だ。これ。
「 ...鈴空さん、それ、どんな味っすか 」
「 ...ぁ〜、はいどうぞ 」
差し出したマカロンはピスタチオ味。
正直全部私が食べてしまいたいが、食べた後罪悪感に襲われるので辞めておく。
「 、やった! 」
相変わらず可愛いな。
ジーっと見つめていると、
「 、なんすか?...真逆マカロン食べたかったとか!?....それとも.. 」
紺山君はそういうと耳元に口を寄せて、
「 俺に見惚れちゃってました、? 」
「 ぁ 」
ブワッ〜と顔が紅くなるのが分かる。顔がマグマくらい熱い。溶けてしまいそうだ。
「 ぇ〜っと、 」
なんとか言い訳を探していると、
「 か、顔にマカロンの欠片付いてます!! 」
なんとか見つけた言い訳で乗り越えた。
「 ぇ、嘘!! 」
「 ほんとです! 」
「 ちょ、恥ずッ.... 」
「 ぇ 」
紺山君にもそういう感情あるんだ。
「 なんですかそれ!、先に言って下さいよお〜!! 」
「 ごめんって!! 」
「 、あれ?二人ともあっという間に仲良くなってる。 」
茶城さんが近づいてくる。あ、ちゃっくんか。
「 も〜!!恥ずかしかった〜!! 」