少し経つと、雫の涙は止まった。

「ほら、これ。」

詩太くんが雫に差し出したのは、サインだった。

「えっ、いいの⁉ありがとう!」

雫は泣きはらした目で詩太くんに笑った。

「お、おう。」

詩太くんは、頬を少し赤らめながら返事をした。

「よしっ!教室に戻ろう!」

響くんがそう言った。

「そうだね!」

雫がのその言葉に返事をした。

そして、みんなそれぞれ、自分の教室戻った。