教室に入り、自分の席に戻ろうとすると、雫に引き留められた。

「ねぇ、日向。転校生くんと何話してたの?」

『えっと、雫、昼休み話していい?』

「大事な話?」

『うん。』

雫は、私の真剣さを感じ取ったのか、「あとで、話してね!」と言って、雫は自分の席に戻った。

奏に、正体ばらしていいって言われないけどいいかな?

そう思って、奏のほうを見ると、「いい。」と言われるようにうなづかれた。

雫にだけは隠し事はしたくないからね。