「俺も行く。」

「日向先輩と奏、バイバーイ!」

奏と一緒に旧音楽室を出た。

教室に向かっていると、奏に話しかけられた。

「なぁ、日向って兄弟いるのか?」

ビクッ

『な、何でそんなこと聞くの?』

「日向に似てる人と知り合いで、もしかしたらって思ってさ。」

『いるけど、多分、違う人だと思うよ。』

「そうだよな。たまたまだよな。」

そうだよ、たまたま。

たまたまであってほしい。