響きあう恋のメロディー

返事をしようとすると、後ろから肩を叩かれた。

後ろを振り向くと、そこには奏がいた。

「来てくれたんだな。」

『自分の目と耳で確認してから決断することにした。』

奏は少し驚いたのか目を見開いたが、すぐに元の顔に戻った。

「そうか。じゃあ、最高のライブにする。」

そう言うと、少し微笑んで去っていった。

今まで、無愛想だったから奏が笑ったことに驚いた。

ちょうど、雫がトイレから戻ってきた。