「いい子だね。そんな子には近々いいことがあるよ。」

そう言って、おじいさんは降りて行った。

「いいことあるって!よかったね、日向!」

『雫、静かに。はい、座っていいよ。』

おじいさんが座っていた席に、雫を座らせた。

「日向、座らなくていいの?」

『いいの。雫、ずっと立ってて足痛いでしょ?』

「でも...」

『いいから、座ってて。私からのお願い。』

「分かった。ありがとう。日向。」