雫が抱き着いてきた。

『ちょっと雫、ここ電車の中だから離れて?』

「あっ、ごめんね。」

「二人は仲がいいね。」

私たちの前に座っていたおじいさんが話しかけてきた。

『すみません。うるさくしてしまって。』

「いやいや、いいんだよ。二人はいつから仲がいいのかい?」

「小学2年生の時からの親友です!」

おじいさんの質問に雫が答えた。

「そうかい、そうかい。今、二人は何歳なんだい?」