リビングに戻ると、朝ごはんが用意してあった。

『お母さん、ありがと。』

「どういたしまして。」

『今日、雫と一緒に東京行ってくるけど、なんか買うものある?』

「ん~。特にないわ。あ、雫ちゃんにいつもありがとう、って伝えておいてくれる?」

『はーい。』

「日向、これ5000円。」

『え、いらないよ?』

「少し高めなランチしてきていいわよ。」

『でも...』

「いいからいいから。」