響きあう恋のメロディー

『昨日返事したはずだよ?無理。』

「なぜだ?」

『理由も昨日言ったよ。私は歌を歌うのが嫌いなの。』

「それは、『分かったら、私に関わってこないで。』

奏の言葉を遮って言い、教室へと戻った。

後ろから声がしたが、無視して足を進めた。

あきらめてくれるかと、思った。

そんな私の考えは甘かった。

奏は来る日も来る日も私を誘ってきた。

「気持ちは変わってないか?」

「やってみないか?」