響きあう恋のメロディー

「ほんとに何にもないの?」

『うん!』

「ならいいけど...。なんかあったら、いつでも相談してね。」

『わかった!』

ご飯を食べ終わり、お風呂に入った。

お風呂に入っている間も、頭の中は奏の言葉でいっぱいだった。

奏の秘密を、雫に言うわけにはいかない。

お母さんにも。

私にだって秘密があるんだから。

お風呂を出て、リビングに行くと、お母さんがソファで本を読んでいた。

「日向。」