そう言うと、しーんと静かになった。

1,2,3,4

4カウントが終わり、ドラムの音が体育館の中に響く。

そして次にキーボードの音がドラムの音と一緒に響く。

続いて、ギターとベースの音も一緒に響く。

最後に私の番だ。

さ、歌うぞ。

心を込めて

サビはもっと気持ちを込める。

そろそろ来る。

体育館の電気が消えて真っ暗になる。

観客はざわついた。

急いで、仮面を撮ってマイクを握り締めた。

また、電気がついた。

電気がついた瞬間、観客から歓声が聞こえた。

「かわいい!」

「イケメン!」

「やばい!」

いろんな声が聞こえた。

そんな声を耳にしながら、私は歌い続けた。

曲が終わると、拍手喝采で「やばい!」という声も聞こえた。

「みなさん!改めて、こんにちは!ヒビこと、天音 響です、よろしくね!」