響きあう恋のメロディー

なるほど。

ちょっと、ぎゅうぎゅう詰めかもだけど、イケるな。

「じゃあ、楽器、体育館に運ぶよ。」

楽くんの声でみんなは自分の担当の楽器を持った。

ドラムと、キーボードはみんなで協力して運んだ。

楽器を移動させて、体育館で練習した。

たまたま、今日は、部活の活動がない日だったから、自由に練習できた。

私は、体育館のカーテン裏でイヤホンをして、【明日の僕】と【君の光になるよ】を聞いた。

何回も聞いていると、歌詞と音程がつかめ、歌えるようになった。

一応、新曲の練習もしておいた。

『歌、覚えたよ。』

そう言うと、みんなは驚いた顔をしてこっちを向いた。

「早っ!」

響くんが言った。

『そう?』

「だって、奏は1週間ぐらいかかってたのに、日向ちゃん2時間ぐらいで覚えてるのすごっ!」