響きあう恋のメロディー

「今日、家まで送る。あと、夜遅くなってもいいって。」

『え?』

奏にスマホを返されると同時に言われた。

『別にいいよ。』

「葵さんから頼まれたから、断れねぇよ。」

『でも、危ないよ。』

「日向先輩!大丈夫だよ!奏はね、小さいときから柔道習ってるからね。そこら辺の人より、強いよ!」

そういえば、あの時も背負い投げしてたな。

響くんの話を聞いて、奏と初めて会った時を思い出した。

まぁいいや。

『分かった。奏、よろしくね?』

「あぁ。」

奏はそう返事して足を組んで座った。

「じゃあ、話の続きをするね。日向ちゃんは、今まで僕たちが作った曲、聞いたことある?」

『バンドに一回行って聞いたけど、覚えてないな。』

「そっか、そしたら、僕たちは楽器を練習してるからその間、曲の練習してね。」

『うん、分かった。』