響きあう恋のメロディー

車を走らせて、数十分後に焼肉屋に着いた。

車を降りて、焼肉屋に入った。

席に案内され、私は、奏とお兄ちゃんに挟まれた真ん中。向かい側には、私から見て、左から、詩太くん、楽くん、響くんの順で座っていた。

「なんで、楽くんが日向先輩の向かい側なの~!」

響くんが頬をぷくっと膨らませて文句を言った。

「じゃあ、響が、お肉焼く?」

「焼きません。」

「じゃあ、僕はここでいいよね?」

楽くんが黒い笑みを浮かべながら、響くんに問う。

「そこで大丈夫です。」

響くんは、楽くんの圧により委縮してしまった。

楽くんは、ずっとお肉焼いていてくれた。

『楽くん、代わるよ?全然お肉食べてないでしょ?』

「いいの?ありがとう。」