響きあう恋のメロディー

「やった~!奏、勝ったよ!」

「ナイスだ。響。」

奏がそう言うと、響くんは可愛く、まぁね!と言って、胸を張った。

負けた、詩太くんはというと、楽くんに謝っていた。

「ごめんな~!楽!」

「別にいいよ~。今度、2人に内緒に一緒にお寿司食べに行こ。」

楽くんは意地悪く笑った。

「楽、ありがとな!」

詩太くんは楽くんにはじけたような笑顔で笑った。

丁度その時、お兄ちゃんから連絡が来た。

『みんな、お兄ちゃん学校に着いたって。行くよ~。』

みんなは、はーい、と言って帰る支度をして旧音楽室を出た。

学校を出ると、校門の前に黒い車が止まっていた。

お兄ちゃんの車だ。

車に近づくと、お兄ちゃんが出てきた。