響きあう恋のメロディー

「一つ相談したいんだがいいか?」

『いいよ。』

「もちろんいいよ!」

「いくらでも聞くよ。」

「メンバーの相談には乗らなきゃな。」

奏の言葉に私、響くん、楽くん、詩太くんの順で返事をした。

「ありがとう。」

奏はそう言うと、一呼吸おいて口を開いた。

「実は、次のライブの時に顔出しをしたいんだ。」

「「「『えっ⁉』」」」

奏以外の、全員の声がそろった。

『いきなり、どうしたの?』

「いや、最近大変になってきてな。毎回、ライブでフードかぶってるが、フードがめくれないか気を付けながらライブやるの、あんま、楽しめてないから。」

「それは、分かるぜ。」

奏に一番に反応したのは、詩太くんだった。

「俺は、思いっきり楽しみたいけど、フードを被ってるから、気をつけなきゃいけねぇから楽しみてないからよ。」