響きあう恋のメロディー

『先、行ってて~。あとから行くよ。』

「は~い!先食べてるね!」

『うん。』

そう返事して、体育館裏に向かった。

体育館裏に着いたが、誰もいなかった。

数分待ったけど、誰も来ない。

いたずらかな?

帰ろうとすると、人が来た。

来たのは、去年同じクラスだった男の子だった。

「ご、ごめん。待たせちゃって。」

緊張してるのか、少し声がくぐもっていた。

『別に大丈夫だよ。それで、どうしたの?』

「実は、ずっと前から好きだったんだ。僕と付き合ってください!」

男の子は、腰を90°にまげて手を差し出した。

うれしい。

でも、私の答えはもう決まっている。

『ごめんなさい。』

「なん、で?」