「よし、行くか。」

3人が見えなくなると、奏はそう言い、葵がいるスタジオへと向かった。

Evolve&Echo side end

病院

日向side

病院の入口まで来た。

心臓がドクドクと波打っている。

息もあがり、肺が痛い。

でも、そんなのは気にならなかった。

今は、お母さんの安否だ。

病院の中に入り、受付窓口まで行く。

『すみません...。栗本 日向です。』

「栗本様ですね。こちらへお越しください。」

看護師さんについて行った。

「この部屋に栗本 舞彩様がおられます。」

息を整え、病室に入る。

お母さんは、ベッドで寝息をたてながら眠っている。

『お母さん』

近くにより呼びかけるが、返事は無い。