Evolv&Echo side

電話に出た日向は、どんどん顔を青白くして言った。

電話が切れたと思うと、日向は走り出して行った。

「日向!!」

奏が日向を呼ぶが、日向はどんどん走って見えなくなった。

「奏、電話の内容聞こえたんだけどさ、日向ちゃんのお母さんが○○病院に運ばれたって。」

楽が言う。

「は?」

「日向にとって、大事なたった一人の肉親だろ?」

詩太が奏に真剣な表情で言う。

「奏、○○病院行こう!!」

早くしないと!!、と響が言う。

「さき、行っててくれ。」

「え?」

「後から行く。」

「え、でも「分かった。」

響の言葉を遮り、楽が言う。

「行くよ。」

楽が詩太と響の腕を引っ張り、走った。