響きあう恋のメロディー

「じゃあ、帰るか。」

『うん。』

奏の言葉にうなずき、公園から出ようとした時だった。

私のスマホに電話が来た。

『ごめん、私。』

出てみると、病院からだった。

どうしたんだろう?

「〇〇病院です。栗本 日向さんの電話でお間違えないでしょうか。」

『そうですけど。』

嫌な予感がした。

「お母様の、栗本 舞彩さんが過労で倒れ、こちらの病院に運ばれました。」

『...え?』

「至急病院へ来てください。」

『今すぐ行きます!!』

手が震える。

また、あの時みたいになったら?

早く、早く行かなきゃ。

気づいたら私は、走り出していた。

日向side end