響きあう恋のメロディー

最後に最優秀賞として呼ばれた時の幸福感は今でも忘れない。

呼ばれた瞬間、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも泣いて喜んでいた。

私も、泣くよりも先に喜びが来て叫んでいた。

最優秀賞を最年少でとったことで、世界中で話題になった。

私は、ウハウハで毎日を過ごしていた。

近所でも有名になった。

もちろん、テレビにも引っ張りだこだった。

ある日、有名なテレビ番組に呼ばれ、収録をして家に帰っていた時だった。

テレビ番組には、家族全員が映ることになっていて、その日は家族全員で帰っていた。

私は、気分が上がっていて大きいな声で歌っていた。

歌を歌うことに集中していて周りの音が聞こえていなかった。