そんな抵抗も虚しく、歩かされる。

『あの、やめてください。』

「いいからいいから。」

『やめてください‼』

そう言った瞬間だった。

「やめてやれよ。」

後ろから別の声がした。

「なんだ?」

振り向くと、背の高い男の子が立っていた。

身長は170㎝くらいで、顔が整っているいわゆるイケメンだった。

「なんだお前?」

二人の男が、男の子に絡む。

「その子、嫌がってんじゃねぇか。」