響きあう恋のメロディー

『詩太くん⁉』

「あ?」

『なんでいるの?』

「家がここらへんだからな。」

しばらく、二人とも何も話さなかった。

「どうかしたのか?」

詩太くんが口を開いた。

『え?』

心配そうに聞くので、少し驚いたしまった。

「お前、いつもより元気ねぇじゃん。」

『そうかな。』

私がそう言うと、詩太くんは「そうだろ。」と答えた。

『そっか。』

「で、どうした?」

『さっき、会いたくない人と会っちゃってさ。』

「そうか。」

詩太くんは、そう言うとどこかに行ってしまった。

やっぱり、私の話はどうでもよかったかな。

そう思ってると、すぐに詩太くんは帰ってきた。

どうしたんだろうと思うと、詩太くんは、私の目の前に飲み物を差し出した。