ぶつかってしまったのは、二人組の男の人だった。

『え⁉大変!』

「直してもらわねぇとな。」

『今、治療費出します!』

「いやいや、お金より君が欲しいなぁ。」

『え...。』

二人の男に両腕をつかまれた。

『あの、やめてください。』

「ぶつかったの君だよね?」

『だから、お金払いますって。』

「だ~か~ら~、お金じゃなくて君がいいんだって。』

連れていかれまいと、踏みとどまる。