響きあう恋のメロディー

曲が終わった。

久しぶりにこんなに歌った。

楽しかった。

「すごーい!」

響くんが感動したように言う。

『ありがとう。』

リュックから水筒を取り出して、口に流し込んだ。

冷たい水がのどを潤してくれる。

まだ、心臓がどくどく波打ってる。

「僕は、これでいいと思うけど、みんなはどう思う?」

楽くんがみんなに問いかける。

「俺はいいと思うぜ!」

詩太くんが興奮したように一番最初に返事をした。

「僕もいいと思う!」

響くんも詩太くんに賛成して言う。

「奏は?」

「あぁ、完璧だ。」

奏は、驚いたような感動したような声で言った。

「じゃあ、明日、あの人に聞いてもらおうか。」