響きあう恋のメロディー

『っ!!』

目が覚めた。

嫌な夢を見た。

額には汗が流れていた。

「日向ちゃん、起きた?」

『うん。』

楽くんが話しかけてくれた。

「魘されてたけど、大丈夫?」

『大丈夫、嫌な夢を見ただけだから。』

「そっか、なんかあったら、頼ってね。」

『ありがとう。』

楽くんはニコリと笑って、ドラムを叩いて、歌詞に合わせた曲調を作り始めた。

今、何時だろう?

スマホを見ると、雫から連絡が来ていた。

【部活、終わったよ〜!!】

【下駄箱で待ってるね!!】

20分前に連絡来てる。