響きあう恋のメロディー

『奏、どうしたの?』

「なんでもない。」

『いや、なんでもないわけないじゃん。』

「なんでもねぇよ。」

『教えてよ。』

楽くんたちはというと

「日向ちゃん、鈍感なんだね。」

「あぁ、あれで気づかないやつ初めて見た。」

楽くんと詩太くんがそんな会話をしていることに私は、気づかなかった。

みんなが、落ち着いたところで、活動が始まった。

『歌詞できたよ。』

「もう!?早いね!!」

響くんが驚いたように言った。

「すげーな!!楽でも5日かかったのに、3日で終わらせるなんて!!」

詩太くんが感心したように言った。